Tamako.R Episode-4

萩山駅移転と 運転系統の変化

昭和33年に大規模な駅の移転を行い、電車の運行形態に大きな影響を与えた萩山駅。
時間を追って、どんな風に変わっていったのか記してみようと思います。

1)元祖・萩山駅の位置(S3.4.6)

もともと多摩湖鉄道によって開設された萩山駅は、現在の位置ではなくもう少し青梅街道駅寄りへ300mほど進んだところにありました。→ Mapion地図
今は撤去されてしまいましたが、+で示す場所から本小平(現:小平)駅へ向かって、現在の線路に合流するような形で「小平支線」が出ていたのです。 これが、昭和3年4月6日開業の元祖・萩山駅ということになります。小平支線は遅れて11月2日開業です。
この時は、国分寺〜村山貯水池の多摩湖本線萩山〜本小平間の小平支線という2系統の運転でした。電車の車庫も萩山駅にあったようです。昭和33年の移転までは、長らくこの状態が続きます。
昭和26年当時。厚生村駅などはのち廃止。


2)萩山駅移転!多摩湖線は仲間割れ?(S33.9.16)

まさに運命の日ともいえそうな日ですが(^^; この日をもって萩山駅は、現在の位置に移転してきます。(上の地図リンクを参照してください)。この日を境に運転系統も大きく変わります。
まず、本線の南半分である国分寺〜萩山間は、その区間だけの折り返し運転になりました。国分寺から多摩湖へ向かう場合は、萩山での乗り換えが必要になったのです。
そして残った萩山〜多摩湖間は、線路を大きく付け替えた小平支線と一体化して、小平〜多摩湖間の運転になりました。しかも、西武新宿線と相互乗り入れを行うために小平〜多摩湖駅間のみ、 架線電圧を1500Vに昇圧。各駅のホームは20メートル車両4両編成が止まれるよう延長され、多摩湖行くなら西武線で、という方針になりました。この形態は基本的に今も受け継がれています。

また、4年後の昭和37年9月には、西武拝島線の原型となる「上水線」が開通します。小平から萩山までは今までの多摩湖線を利用し、小川駅まではブリヂストン工場の専用線を転用、そこから日立航空機専用線を利用し、 玉川上水駅まで敷かれた路線です。この上水線と多摩湖線は、西武新宿駅から小平駅を経て萩山駅までは一緒に連結して走り、この萩山駅で(例えば)4両の電車を2両づつに切り離し、前方の2両は玉川上水へ、後ろ2両が多摩湖へ向かうという 切り離し・連結運用をやっていました。昭和43年に上水線は拝島まで延びて、西武拝島線に。平日朝にはこの手法で10両編成の西武新宿行き急行を走らせたり...。現在も数は減りましたが、この「儀式」は続いています。
現在の路線図。基本的に昭和33年当時から変わりません

しかし、華やかな一方で国分寺〜萩山間は近代化から取り残され、相変わらず小さめの電車が2両編成しか入れないなどという、大きなハンデを負うことになります。昭和36年に1500Vにはなりましたが、 このため、別ページでも取り上げましたが行政まで絡む問題となりました。この結果、駅を減らすことでスピード&輸送力アップとなりました。

その後、昭和52年12月改正から、昼間の多摩湖発着電車は小平駅で折り返すダイヤとなりました。


3)直通電車の復活、準急走る

昭和60年に、おとぎ電車から姿を変えた新交通システムの「山口線」が開通します。これが多摩湖線にちょっとした変化を与えます。というのは、西武ライオンズ球場(現:西武ドーム)へ行く観戦客ルートに、 国分寺〜多摩湖線〜西武遊園地〜山口線〜西武球場前という選択肢が加わったのです。多摩湖線も、野球のある日には中央線や拝島線沿線等からの観戦客輸送を担うことになったのです。
そこで設定されたのが、国分寺〜萩山間の各駅停車をそのまま臨時に西武遊園地まで延長し、八坂と武蔵大和を通過運転した「臨時準急」でした。ひさびさに多摩湖線全線を走り抜ける電車、 しかも優等列車ということで、ファンからは注目の存在だったと思います。
試合開催前には「準急 西武遊園地」行きが、終了後には「準急 国分寺」行きが走るようになりました。しかも平成2年6月までは、 旧型351系電車が「準急」のプレートを掲げて頑張っていました(見たことナイですがT^T)。
平成6年頃、この準急が野球以外の日でも走るようになり、「恐竜号」と称して101系や701系の先頭にヘッドマークを掲げて走ったりしました。しかし、定期列車で直通電車が走るようになるのはもう少し先です。

平成8年3月の改正以来、これらの臨時列車もすべて各駅停車になってしまい、準急は見られなくなってしまいました。しかし、次の平成9年3月12日改正では、なんと!平日の夕刻に国分寺発 西武遊園地行 とその逆と、ついに全線を走り抜ける定期列車が設定されたのです!この電車に乗れば、間違いなく国分寺から西武遊園地まで乗り換えはありません。
夕方ラッシュ時の急行を、10両全て拝島行きにするための対策としての設定でした。現在もこのような電車は走っています。

そして現在...多摩湖線には、国分寺〜萩山駅間小平〜西武遊園地駅間
平日朝&休日に西武新宿〜西武遊園地間、平日夕刻&臨時で国分寺〜西武遊園地間
という主に4種類の系統が運転されています。
以上、萩山駅とそれにまつわるダイヤの話を書いてみましたが、一部勝手な推測や間違いがあるかもしれません。お気づきの点は、よろしければフォローお願いしますm(_ _)m

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