さよなら…西武101系(低運転台)-3-

いよいよ、西武球場前駅を旅立つときがやってきました。
一旦所沢に戻り、池袋線〜秩父線をひた走り、終点・西武秩父へ向かいます。
西武秩父駅に到着した後は、ひとつ隣の横瀬駅へ回送されることになります。
その駅とは...廃車解体実施場所です。廃車回送を兼ねた旅となりました...。


旅立ちの刻。惜別の刻。

13時45分。これまた盛大な見送りを受け、西武球場前駅を発車したさよなら電車。
所沢へ戻ってから、飯能までは特急「ちちぶ」とほぼ同じペースで、またまた最高
105km/hを出す勢いで、薄曇りの空の下、池袋線をぐんぐん駆け抜けていきました。
一方、車内では記念品の抽選会が行われ、2人の小学生の子に数字を選んでもらい、
乗っている人の補充券の番号によって記念フォトカードが当たるというものでした。
なんとなんと、私はここで赤電が写ったフォトカードを当ててしまいました(^^;

仏子駅など、一部の駅では普段入らない中線や貨物線をわざわざ通ったり、突然急停車!?
と思いきや、車掌さん曰く「非常ブレーキ体験」だったり(ブレーキの臭いがスゴかった!)
見慣れた道程でも(初めて乗る人も)飽きさせない工夫がされているのに感心しました。

飯能駅でいくらかの乗客を降ろしたあと、いよいよ西武秩父へ、最後の山登り開始です。

武蔵丘信号所、高麗・吾野・芦ヶ久保の各駅と正丸トンネル信号所では、普段通らない
貨物線や側線を通過しました。沿線ではカメラを構える人に混じって、ときどき電車に
手を振る人々が見られました。線路際・踏切近くで。大人も子供も手を振っています。
途中駅では、改札口に立ち、そっと見送る駅員さんの姿もありました。
多くの眼差しを浴び、モーター音を響かせ山を登っていくさよなら電車。

終点二つ手前の芦ヶ久保駅を過ぎれば、終点へのラストスパートにかかります。
横瀬トンネルを抜け、曇り空の下スピードを上げていきます。やがて横瀬駅が
近づくと、一足お先に引退した101系の仲間が解体されているのが見えました。
視線が左に向けられた車内では「もったいな〜い!!」などと感嘆の声が...(T_T)



...いよいよ、さよなら電車も最後の一駅間にさしかかりました。


かつて池袋線沿いに住んでいた私。その頃から見て乗った101系。


大きな運転室の窓。そのすぐ後ろが指定席。幼い目に映った風景。


ずっと昔から、やがて大きくなっても、私に夢を与えてくれた101系。


ありがとう。でも、もう35年も経って、すっかり疲れてしまったね。


だから私は大きく手を振り、あなたの旅立ちを、笑顔で見送ります。


......


終点、西武秩父駅。


たくさんの、本当にたくさんの見送る人々。

さあ、行くがよい。安心して旅立ってください。
みんな、あなたの中にきちんと乗っていますよ。




Thankyou & Good-Bye. 101系電車に栄光あれ。

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